(6-2) 短期・長期ポートフォリオの半年間運用成績と株価・名目為替のズレ率の相関

 2009年11月末時点で算出した最適短期ポートフォリオ(日債:外債:日株:外株:EM株=91:1:1:1:6)と最適長期ポートフォリオ(日債:外債:日株:外株:EM株=34:20:0:0:46)の半年間の運用リターン(年利に換算した値で表示)と、その投資時の名目為替レートズレ率(2-2参照)と株価ズレ率(3-6参照)のデータを投資時期に対してプロットしたグラフを図6-2-1に示した。この図において、グラフを見易くするために、為替と株価の「ズレ率」はそれらの値に100%を加えて原点を上にずらせた値を使ってグラフ化している。この図から、短期・長期のポートフォリオの半年リターンと為替と株価のズレ率の動きの間に逆の関係(“上がれば下がる”の関係)が有るように見える。
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   (図をクリックすると拡大図が出てきます)

そこで、これら四者のデータ間の相関係数を調べて表6-2-1に示した。
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   (表をクリックすると拡大された表が出て見やすくなります)

 まず、“最適短期ポートフォリオ”の成績を検討する。最適短期ポートフォリオには名目為替レートズレ率との間に中程度でやや弱い逆相関がある。つまり、外貨高・円安時期に投資した“最適短期ポートフォリオ”のリターンは悪く(負あるいは小さな正値)、外貨安・円高時期に投資した“最適短期ポートフォリオ”のリターンは良い(正あるいは絶対値の小さな負値)という傾向をもつ。従って、外貨高・円安時期の短期ポートフォリオの投資金額比は、2009年11月現在の“最適短期ポートフォリオ”(日債:外債:日株:外株:EM株=91:1:1:1:6)よりも外債や外株・EM株などの海外市場への投資比率を下げて国内市場への投資比率を高めると、運用成績は多少改善されるかもしれない。なお、2009年11月末時点で計算した“最適短期ポートフォリオ”の国内物:海外物の投資金額比は 国内物:海外物(91+1):(1+1+6)=92:8 である。

 次に“最適長期ポートフォリオ”の成績を検討する。最適長期ポートフォリオには名目為替レートズレ率と株価ズレ率の両者との間にそれぞれ中程度の逆相関がある。外貨高・円安期の投資成績も、株高期の投資成績も悪い。ならば、外貨高・円安期には、2009年11月現在(外貨安・円高、株安)の“最適長期ポートフォリオ”(日債:外債:日株:外株:EM株=34:20:0:0:46)よりも海外投資比率を小さくし、株高期には株式投資の比率を低下させれば、運用成績は多少改善される可能性がある。2009年11月末時点で計算した“最適長期ポートフォリオ”における投資金額比は、国内物:海外物=(34+0):(20+0+46)=34:66 であり、債券:株式=(34+20):(0+0+46)=54:46 である。(2009/12/6/UP)

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