(10-9) 長期ポートフォリオ(6年以上運用で元本割れ無)

要旨:6年間以上の運用で元本割れが実質的には起こらない“長期間”の投資先として、日債:外債:外株:EM株=10:30:41:19 の金額比のポートフォリオを提案する。期待リターンと期待リスクはそれぞれ6.51%、13.42%であり、1998年10月以降現在(2010年6月)までの、半年毎のリバランスを伴う運用の実績リターンは6.55%であった。

 短期、中期、そして超長期ポートフォリオの債券投資比率がそれぞれ、92%、70%、13%となり、長期に寝かせるお金になる程、債券投資比率が下がってゆく。長期ポートフォリオ(中期と超長期の間を埋めるポートフォリオ)の債券投資比率として妥当な値は40%と判断する。この債券投資比率の条件の下で、期待リターンの期待リスクに対する比が最大となるポートフォリオを探すと、これが適切な長期ポートフォリオとなる筈と考える。表10-5-1の統計パラメータを使い、何時ものようにタロット氏の「効率的フロンティア計算シート Ver.1.1.1」エクセル・マクロ・アプリケーションに多少の手直しを加えたソフトを使って“長期ポートフォリオ”を求めると、
  日債:外債:外株:EM株=10:30:41:19 
  期待リターン= 6.51 %  期待リスク= 13.42%
  期待リターン/期待リスク比= 0.4851
  元本割れ確率16%以下の必要年数推計 4.2年
  元本割れ確率2.5%以下の必要年数推計 16年
のようになる。元本割れに必要な投資年数の統計的推計は、(A-7)項目の式(A-7-4)と式(A-7-4c)によって行った。

 このポートフォリオの運用実績をリバランス無と半年毎リバランス有の両方のケースでシミュレートした結果を図10-9-1に示した。評価額対数の運用月数に対するプロットの傾きから求めた平均の年リターンは、リバランス無で7.51%、リバランス有で6.55%である。リバランスによりリターンは1%程度低下するが、評価額下落時のボトムの底上げが僅かながら認められる(2001年10月、2002年10月、2008年10月)ので、リバランスをした方が精神衛生上は良いと考える。
画像
   (図をクリックすると買う題された見やすい図が出てきます)

この図の全期間の運用実績では、運用期間が6年以上になると、元本割れは起きてない。
(2010/6/2/UP)

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