(20-26) 内外REITや新興国債券などへの投資としてのeMAXISバランスファンドの利用

 ここまで検討してきた投資方法では、投資先は日本と先進外国の債券(日債ならびに外債、日債は主に国債、外債は全て国債)、先進外国と新興国の株式(外株とEM株)の4クラスだけになる。国内株式への投資は1990年年初のバブル崩壊以降の長期右肩下がり傾向のため、投資額は零と算出されている。また、日本と先進外国の不動産への投資(内外のREIT)ならびに新興国国債(EM債)への投資は、その金融商品指数の歴史が短くて統計パラメータの信頼できる計算ができず、適切な投資配分比の計算ができないため、投資先には含まれてない。

 一方、どのクラスの金融商品の指数も他の商品指数と相関係数1の変動をすることはなく、また長期リターンは正であろうと期待できる。国内株式だって何時かは中長期スケールで見ても正のリターンを与えるようになるであろう。という次第で、適切な投資配分比を統計パラメータに基づいて算出できないにしても、あまり高くない配分比でこれらの歴史の短い金融商品や日株に機械的に投資しておくのは、総資産全体としての運用リスクの低減に役立つと期待される。この目的に、「eMAXISバランス(8資産均等型)」投資信託が使える。このファンドは、日債、外債、EM債、日株、外株、EM株、国内REIT,先進外国REITの8クラスそれぞれのeMAXISシリーズ投資信託を金額で1/8ずつ均等に組み合わせて一つに纏めた投資信託であり、そして金額比が1/8ずつに保たれるように、この投資信託の中でリバランスされている。しかもこのファンドの信託報酬は0.525%と低く、そしてノーロードファンドである。

 この「eMAXISバランス(8資産均等型)」ファンドの運用先の3/8は円建て、残り5/8=63%は外貨建て商品でありかなり大きな為替リスクをもっている。参考までに、表20-24-1(2012年8月末までのデータに基づくポートフォリオ)の長期ポートフォリオの外貨建て商品比率は60%、超長期ポートフォリオでは80%で、eMAXISバランスファンドの配分比はこれら二つのポートフォリオの中間の値である。また観点を変えると、投資先の3/8は債券で残りの5/8=63%は株式と不動産であり、株式と不動産の指数は景気に敏感である。表20-24-1の長期、超長期ポートフォリオにおける景気敏感商品投資率は、長期ポートフォリオで29%、超長期ポートフォリオで57%である。これらの点を考慮すると、「eMAXISバランス(8資産均等型)」ファンドのリターン/リスク比は超長期ポートフォリオと同程度と考えておくのが無難であろう。すなわち「eMAXISバランス(8資産均等型)」ファンドを購入した場合、かなり不運なときには、元本割れから回復するまでに必要な保有年数は12年余りということになる。その代わり幸運なときの収益は良い。

 そこで、生涯収支概算表に基づいて超長期ポートフォリオに配分することになる金額の1/2ないし1/5位をこのファンドの購入に当てたらよいのではないかと感じる。つまり「eMAXISバランス(8資産均等型)」ファンドを購入できるのは、かなりのリスク負担力のある場合ということになる。

 上記の考えに基づき、eMAXISバランス(8資産均等型)ファンドを超長期ポートフォリオに山勘でエイヤッと1/4(=25%)のウェートで含めることにすると、2012年8月末日までの統計パラメータに基づく運用期間別ポートフォリオの表(表20-24-1)は、次の表20-26-1のようになる:

画像
   (表をクリックすると、大きな表が出てきます)

 今後は超長期ポートフォリオには1/4の比率でeMAXISバランス(8資産均等型)ファンドを含める。そして、残りの3/4を従来の方法で評価した超長期ポートフォリオの配分比で投資比率を決めることにする。
(2012/9/20/UP)

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