(20-64) 2017年11月、世界同時株高に対処

先月(2017年10月)下旬の日本経済新聞の一面に「世界同時株高」の大きな見出しが出ていた。先進国、日本、新興国、どこでも平均株価が上昇中ということ。そして、長期(10年以上)投資に適した株式中心のバランスファンド、「世界経済インデックスファンド(株式シフト型)」、の評価額は順調に上昇中である。

この株高がどのような”株価上昇”となっているかを、世界の金融商品のインデックスのチャート(図20-64-1)上で確かめる。

画像
(図をクリックすると、拡大図が出てきます)

この図は各インデックスならびに米ドル/円為替レートそれぞれの常用対数の経時変化を図示している。これらチャートのグラフ太線部分の傾向は点線(一次回帰線:最小二乗法で求めた一次関数、すなわち、長期傾向を示す直線)で示されている。

グラフ右端(2017年10月末日)は、日本株、先進外国株、新興国株の全てが点線よりも上に振れていて、確かに世界同時株高である。日本株は大きく上ぶれしているが、先進外国株や新興国株は「やや上ぶれ」といった感じに見える。

株高は債券安(もしくは小さな債券高)を誘発し、先進外国債券は点線で示された長期傾向よりも明らかに下振れ、新興国債券も僅かながら下振れしている。日本債券のグラフは長期傾向の点線上に貼り付いたままになっている。つまり、世界同時株高で、外国では債券安(日本債券は平常)になっている。

長期投資は、「安いときに買い、高いときに売る」にすべきである。前にも書いたように、資産運用に時間を余り掛けたくはない。しかし、バランス良く世界に投資しておきたい。この兼ね合いで、三井住友トラスト・アセットマネッジメントの「世界経済インデックスファンド」の三シリーズが良かろうと判断している。したがって、株安期には「世界経済インデックスファンド(株式シフト型)」、株高期には「世界経済インデックスファンド(債券シフト型)」を積立購入する。

つまり、今月からしばらくの間は「世界経済インデックスファンド(債券シフト型)」を積立購入する。

なお、老後の資産取崩し期においては、株高のときに「世界経済インデックスファンド(株式シフト型)」を売り、株安期には世界経済インデックスファンド(債券シフト型)」を売る。そして売り方は、定口数の定期売却。定口数定期売却 が金融資産売却時の「ドルコスト法」(=原資均分法)。くれぐれも一定金額受領の定期売却はしないように。定額受領なら、安いときに多くの口数を売り、高いときに少ない口数を売ることになる、こんな勿体ないことをしてはならない。

図20-64-1のチャートとその元となっているインデックス値の説明:
三つの株価指数ともMSCI社のNet, Standard 指数で、日本株はJAPAN指数、先進外国株はKOKUSAI指数、新興国株はEM (EMERGING MARKETS)指数の日本円換算値である。

債券指数はいずれも無料公開されてないので、「三井住友トラスト・アセットマネッジメント」社の対応するインデックスファンド(SMT 国内債券インデックス・オープン、SMT グローバル債券インデックス、SMT 新興国債券インデックス・オープン)の基準価格(分配金が出た場合は再投資を仮定した補正を加えている)で代用している。これら投信の設定以前のデータへの外挿は過去の記事に出ているのにそちらを見てほしい。

指数の対数プロットにおいて、運用成績(評価額上昇倍率)を反映するのはプロットの傾きのみである。したがって、グラフを見易くするために各グラフを任意に上下方向に平行移動してもよい。 このようにして、図20-64-1の各グラフは重なり合わないようになっている。
(2017/11/8/UP)


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