(10-10) 運用期間別ポートフォリオのまとめ

 短期中期長期、ならびに超長期のポートフォリオが計算できたので、これらをまとめて表10-10-1を作った。これらの結果は絶対的なものではなく、表10-5-1にまとめた金融商品の値動きの統計パラメータのセットから導かれたもので、統計パラメータ値が変われば、ポートフォリオ配分比は当然変わってくる。
画像
   (表をクリックすると拡大された表が出てきます)

 この表に纏めたポートフォリオにおける各金融商品への投資比率の特徴を見ておく。

日債:低リターン、低リスク。低リスクである故に短期投資では投資比率が大きく、投資期間長期化に伴って比率は単調に小さくなり、10年以上の投資期間なら投資比率ゼロと計算された。
EM株:高リターン高リスク。高リスクである故に短期投資では投資比率が小さく、投資期間長期化に伴って比率は単調に大きくなってゆく。
外債:中リターン、中リスク。リスクは為替リスク、リターンは海外先進国の債券リターンで日債よりは高いが、でも所詮債券のリターンなので中リターン。中リスク・中リターンである故に、投資期間4年から10年辺りの中長期投資において投資比率が最も大きい。短期投資においてはリスクが高過ぎて比率が低く、超長期投資においてはリターンが低過ぎるので比率が低い。
外株:やや高リターン、やや高リスク。投資期間の長期化に伴い投資比率は増大するが、超長期投資においてはもっと高リターンのEM株に席を譲るので、投資比率は投資期間長期化に伴い飽和曲線(一定値への漸近線)のようになる。
 
 以上のように表10-10-1に纏められたポートフォリオの定性的特長は、資産運用の常識にも適合し、充分納得できる。それ故、この表のポートフォリオは妥当であり、これに基づいて資産運用を進めて大丈夫と判断する。
(2010/6/2/UP)

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この記事へのコメント

ekrpat
2010年06月07日 23:06
投資の勉強を始めて3ヶ月、ようやく自分の思考特性に近いアセットアロケーション計画例に出会えて感激しています。

ただ、1点だけ異論があります。

http://www.fund-no-umi.com/blog/h/index.htmlによると、リスク資産のリターンは正規分布でなく対数正規分布とみなすのが妥当なようです。となると、各アセットクラスのリターンの平均や標準偏差は真数軸でなく対数軸で集計し、アセットアロケーション後の合成平均リターンや合成標準偏差の計算も対数軸で行い、最悪リターン(r-3σ)の見積も対数軸で行うのがいいと思います。直感的にわかりやすいよう真数軸のリターンに変換して表示する場合は、「期待値」「中央値」「最頻値」という3種類の平均値を表示するのがいいと思います。

いかがでしょうか?
「大小じいじ」からの返事
2010年06月08日 07:37
ekrpatさん:
コメント有難うございます。MSCI KOKUSAI指数とMSCI JAPAN指数の円換算値の月間値上り率のヒストグラムを調べたところ、両指数値上り率のヒストグラムとも、真数のままで正規分布にほぼ載っていました(http://williberich.at.webry.info/200909/article_3.html)。この“ほぼ正規分布になっている”ことが、ご指摘のように、このブログの根本で、それが“ほぼ”保障されていると考えてます。
 ただし、対数変換値のヒストグラムと真数のヒストグラムを比較してないのでどちらがより良いとも判断できません。近々fund-no-umiさんのブログを参考に、対数変換値のヒストグラムと真数のヒストグラムを比較してみます。

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