(11-2) リーマンショックはITバブル崩壊の2番底

 先の(8-3)記事で(http://williberich.at.webry.info/200906/article_2.html)、現在進行中のリーマンショック金融危機、大恐慌、日本資産バブル崩壊、北欧バブル崩壊の4つの株価暴落を、代表的株価指数(名目株価指数)のチャートの重ね書きで比較した。これとよく似た株価チャート重ね書きが、インフレ補正した株価指数(実質株価指数)と使って描かれていて、これが面白い。

 投資・資産運用に関して俳句のような(記事が短くて解読が難しく、一方、味わい深い点もある)ブログを書くOSSANPOWER氏(http://plaza.rakuten.co.jp/ossanpower/diary/201009010000/)が、米国ファイナンシャルプランナー会社である“dshort.com” の無料公表解説記事から面白い図(http://dshort.com/articles/2010/mega-bear-2000.html)を見つけ出して紹介している。その図は、過去の株価暴落と2010年現在進行中の株価乱高下(通称、リーマンショック金融危機)を比較したもの。面白いのは、リーマンショック金融危機の株価暴落は、その4年前のITバブル崩壊の二番底であるとの見方である。
 SP500の株価指数Price値(ドル表示、配当無視、売買価格のみを見た指数)に米国消費者物価指数(CPI)によってインフレ・デフレ補正を加えた実質株価指数を算出して その値の時系列データを眺めると、実質株価指数の最高値はITバブル崩壊前夜の2000年3月であったとのこと。名目株価指数の最高値はリーマンショック前夜の2007年10月であるが、2000年から2007年までの米国でのインフレを補正するとITバブル崩壊直前の2000年3月の方が高額であり、2007年10月(リーマンショック前夜)の実質株価指数は2000年3月(ITバブル崩壊前夜)のそれよりよりも16%低いとのこと。OSSANPOWER氏の紹介したグラフには、このインフレ補正SP500指数のピーク(2000/3/24 ITバブルのピーク)を、大恐慌前夜のインフレ補正ダウ平均ピーク(1929/9/3)と資産バブル崩壊前夜のインフレ補正日経平均指数のピーク(1989/12/29)に重ねて、三つの株価暴落とその後の値動きをチャートの重ね書きで示され、比較されている。このチャートを見ると、今(2010年夏)後2-3年間のSP500米株価指数は下落基調のように見えてくる。

 同じくOSSANPOWER氏(http://plaza.rakuten.co.jp/ossanpower/diary/201008310000/)が “Fred’s intelligent bear site” のブログ(http://home.earthlink.net/~intelligentbear/com-dj-infl.htm)から、インフレ補正したダウ平均Priceのチャートの歴史的比較の図を紹介している。それによると、1964年のダウ平均ピークを、2000年のITバブルの株価指数ピークに重ねて、以降それぞれのインフレ補正したダウ平均指数のチャートを描くと、両者がよく類似しているとのこと。勿論、この図においてもリーマンショックはITバブルの2番底である。1964年―1984年の間のインフレ補正ダウ平均指数と類似の株価チャートがもしも今後続くなら、インフレ補正ダウ平均指数は大まかに言って、今(2010年夏)後6年間くらい下落基調が続き、その後、回復が始る見込みということになる。

 OSSANPOWER氏が紹介してくれた上述の dshort.com やFred’s intelligent bear site のグラフを眺めると、今後2年間位の間、米国始め先進国は株価下落基調に留まると読んで、先進国への株式投資は控え、債券投資中心(読み違えたときのために、少しだけ株式投資も加味)にポートフォリオを選んでおくのが無難らしい。結局、短期ポートフォリオか、せいぜい中期ポートフォリオ位のアセットアロケーションを図り、長い間寝かせて置けるお金に対してでも、長期や超長期ポートフォリオは採択しないでおこうかと考える。(2010/9/5/UP)

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